interview

カバルロ社長 × 佐々木一茂

メッシュ、パンチング、エンボスなどの加工をお願いしているカバルロの社長に
JOLIについて思うことをたずねてみました。

ナヨナヨした奴がやってきた。

インタビュアー

JOLIのシューズにはパンチング(穴あけ)やエンボス(型押し)加工、また、メッシュなど女性的な加工を施したデザインが良くありますよね。その中でも、部分的なメッシュ加工はJOLIの得意とするデザインだと思いますが、どのように産まれたのでしょうか?

佐々木

メッシュデザインはレディースのイメージが強いんですが、それを払拭させて男性的で少し女性らしさを残したデザインに落とし込めないか、と考えたのが始まりでした。もともとレディースの企画に携わっていたことが、このデザインが産まれる原点になっています。

インタビュアー

カバルロ社長さんは初めて佐々木さんに会われたとき、どんな印象を受けましたか?

カバルロ社長

初めて彼が来た時は「何だかナヨナヨした、もしかしたら学生くらいな奴が来たなぁ」くらいの印象でしたよね(笑)。

でも彼のアイデアに耳を傾けるうちに彼の物作りに対する熱意を感じてきて、「メッシュデザインは男性にも受け入れられるかもしれない」と僕も思い始めたんです。

ウチでは革全体にメッシュ加工を行うことが一般的でした。でも機械の使い方次第で部分的なメッシュ加工も可能だと思ったし、彼のアイデアを具現化してみたくなったんですよね。

この人とシゴトがしたい。

インタビュアー

佐々木さんは、カバルロ社長の第一印象はいかがでしたか?

佐々木

初めて会った社長はいかにも頑固っていう感じで、ちょっと怖かったですね(笑)。でも、話して見るととても優しい方で、いろんな事を話しているうちに、社長の仕事に対する実直さや、内に秘めた純粋な情熱を感じることができて凄く共感できました。

はじめは正直「引き受けて貰えるならどこでも良い…」くらいな気持ちで訪ねたんですけど、気がつけばカバルロ社長の人柄にすっかり惹かれてしまい「この人とシゴトをしたい。」と思うようになっていました。

現在はJOLIの定番となった「部分メッシュ」ですが、これは僕と社長のいろいろな会話の中で育まれたアイデアで、試作を重ねて産み出されたモノなんです。

簡単そうに見えるかもしれませんが、普通の感覚の人には成せない技巧です。やってみれば分かりますけどね(笑)
カバルロさんなしでは実現しなかったデザインです。

閉じ込めていた創作意欲が、また甦る。

カバルロ社長

いやねぇ、彼のアイデアには毎度戸惑わされますよ(笑)でもね、いずれ化けそうな直感がするモノが多いです。最近味わうことがなかった、若い頃のワクワク感っていうのかな…そういうのがありますね。

2人の持つ感覚が遠い地点にあるからこそ、今まで思いつかなかったアイデアも出てくると思うし、僕も彼ら世代の感覚に触れることで、忘れかけていた創作意欲がまた湧いてきましたね。今はさまざまな新しいデザインに挑戦していきたいですね。

実際に彼から依頼される加工作業は、イレギュラーなことが多く苦戦する事もありますけどね。ねぇ、佐々木クン(笑)

でもね、僕は業界の将来を託す気持ちで協力していきたいと思っています。

インタビュアー

そうですね、佐々木さんはプレッシャーを感じて頑張ってくださいね。
お二人ともありがとうございました。

佐々木はこうした協業を「ヒトコラボレーション」と呼び、
人との繋がりを1番大切にしています。

笑顔を見せながら、時より雑談を交えて話す2人の姿は、
年齢・仕事の受託関係を越えた友達のように見えました。

物作り現場にありがちな、デザイナーと職人の堅苦しい関係性を緩和させる。
それもナヨナヨした佐々木の持ち味の1つといえるでしょう。

JOLI カバルロシリーズ

部分メッシュ、パンチング、エンボスを取り入れた
ありそうで無かったデザインシューズ。


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